限りなく透明に凛として生きる 02

『限りなく透明に凛として生きる』佐藤初女
初女さんのおにぎりが、有名だ。
本に書かれた、
初女さんがお米を炊く、おにぎりを握る描写で想像できる所作は、実に洗練されている。
お米も、初女さんも、透明な世界観の中で、お祈りをしているように感じだ。
透明になって、おにぎりをいただく人のエネルギーへと変換される儀式なのかもしれない。
ぬか漬けの話も出てくる。
ぬか床を上下にひっくり返して、表面を平らにならす。
最初は手のひらでギュッと押していたのを、途中から手の甲を下にして優しく押し当てるようにすると、納得のいくぬか漬けができるようになったそうだ。
生活、実践とはこんな風に細部に宿るものなのだろう。
ぬか床は宇宙だ。菌と野菜と自身との対話。
ということで、家にいる時間も増えたことなので
ぬか漬けをはじめました。